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443 作品にしない ー 同志への手紙 

アウトプットはできるだけしないほうがいいと感じていて 
(前職からの反動もあるだろう)

さらにいうと
特に物語や教材がよくないのだと思っている。

形にするという時点で、それは死んでしまっている。
それは変化しない、不確実性もない、それは、生きていない、ということを意味している。
形は、いつだって抜け殻に過ぎないということを知るべきだと思うのだ。

作品化の衝動は、タナトス(自殺願望)なのだと思う。
今を楽しんで「生きよう」とする人間は作品化を本能的にさけるように思う。

仕事として、文学よりビジネスが健全なのは、
ビジネスは生きているからだと思う。
文学は”生業”にはならないのだと思う。

アウトプットとして、物語よりロジックがマシだと思うのは、
ロジックは、客観性と自己批判性を奪わないからだと思う。
ロジックに命はないけれど、それを塗り替え、積み上げることができる。
執着を生まないことと、客観診断を伴うところにロジックのよさがある。
世代交代の早い命だとみることもできる。
いずれにしても、よりよくなっていくことができる。

物語や教育は美化と自己肯定によって磨き上げられるもので
それが美しければ美しいほど、自らを縛り上げる。
その美しい抜け殻の外に出でることができなくなる。
そんなのは、ちゃんと大人になってからやるべきことだ。

苦しんでいるのは、ただの自縄自縛だし、
あなたが人より秀でいているのではなくって、
そんな魂のリストカットをする理由なんて、健全な人は持たない、
というだけの話だ。

成長しようとするとき、脱皮を形あるものとして安心したい、という気持ちから
言葉にしたいというのはよく分かるし、いいと思う。

けれど、それは抜け殻に過ぎない。
抜け殻を集めたり、磨き上げることを努力や反省と思いこんで
前進から逃げているあなたは、死に向かって老いゆいてるようにしか見えない。

作品化の過程で、命が凍り付いていく感覚、年老いていく感覚は多分、感じているでしょう。
まだ、品になって死んでしまわないで欲しい。
生きていて欲しい、と強く願う。

あたたかい泉で感じあいたいと思う。




ーーー関係ないメモーーー

女性の限定性が競争を生む

ーーー

女は比較し、乗り換える。
男は全部、欲しがる。
by kuniakimat | 2005-10-10 14:20 | 表現・伝達観
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